アゴ骨切り(中抜)
アゴ骨切り(中抜)に向いているタイプ
- 長いアゴを短縮したい
- 太いアゴをシャープにしたい
- アゴが突き出ている
- 口が尖って見える
アゴ骨切り(中抜)のポイント
アゴは顔全体の印象を決定づけます。長過ぎるアゴや、突き出たアゴにより、その印象ばかりが強調されることが多くあります。
長いアゴは骨切りによって最大約10mm位短くすることが可能です。また、左右に大きく張り出したアゴは、オトガイ神経を保護しながら側面からのアプローチによってシャープなフェイスラインに整えることが可能です。
しゃくれたアゴには骨切りを行い、前方に移動させることで自然でフェイスラインに整えます。
『アゴ切り(中抜)』の手術は、傷が目立たない口の内側の歯茎の下の部分を切開し、余分なアゴの骨を切り取ります。術後は一時的な腫れは生じますが、顔立ちが変わり、上品な印象へ整えます。また、「口が尖って見える」場合も、アゴを整えることで目立たなくすることが可能です。
アゴ骨切り(中抜)の詳細
口の内側の歯茎の下部分を切開し、アゴの中間骨をデザインに合わせて水平方向に切除(中抜き)して、プレートで固定します。
短縮量の目安は、オトガイ神経の位置によって変わりますが、8mm~10mmの下アゴの長さを短縮可能です。
画像シミュレーションで確認することでイメージ通りの仕上りへ導く
患者様のご要望がご自身の顔に合っているかどうかを、より正確に確認するため3Dシミュレーションで体感していただけます。
また、丁寧かつ綿密にカウンセリングを行い、患者様がどんなことを求めているかをしっかりヒヤリングします。「なりたいイメージ」をしっかりキャッチし、医師と患者様のギャップをなくすことが良い結果への近道と考えます。
※イラストはイメージです。※効果には個人差がございます。
医師コメント
顎を短縮するアゴ骨切り(中抜)
上野 佐知医師
上野 佐知医師
顎を短くしたい場合に行う施術です。
顎の骨切り手術では、知覚神経を傷つけないよう、オトガイ孔(顎にある知覚神経を通す穴)の位置を事前にしっかり把握するため、CTや3Dモデルを使うことが大切になります。
知覚神経を傷つけてしまうと、知覚が広域に失われてしまうため注意が必要です。(歯科医院で麻酔を受けた後、うがいが上手くできなかったり、口から水が溢れてしまうような状況がイメージしやすいかと思います。)
また、オトガイ孔を傷つけない範囲でしか切ることが出来ないため、骨を切除できる量は患者様によって決まっています。
中抜きの場合は、顎先の骨は残し、だるま落としのようなイメージで切除する箇所の骨を抜き取ります。
骨を接合する時に使用するプレートは、吸収されるものもあれば、そのまま残るものあります。プレートを抜くことも出来ますが、再度口の中から切開が必要になるため、一般的にはそのまま残される方がほとんどかと思います。
麻酔方法
- 全身麻酔
ダウンタイム・術後経過
ダウンタイム
※個人差があります。
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腫れ
約2 週間(3 日目くらいが腫れのピーク) 内出血や感染症になった場合、腫れが長引くこともあります。
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内出血
手術操作によって細かい血管が傷つくと、皮膚の下で出血し、アゴから首にかけて紫色になりますが、1~3週間で消失します。
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抜糸
口の中の抜糸を2 週間目にします。
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ドレーン
血がたまることを予防するために、血を抜く管を挿入することがあります。 通常、手術の翌日から3 日目までに抜去します。
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洗顔・シャワー浴
首から下は手術翌日から、顔・頭部はドレーン抜去の翌日から濡らしてもかまいません。
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メイク
ドレーン抜去の翌日から可能です。
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歯磨き
手術翌日から可能。傷に直接当たらないように注意して下さい。
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食事
手術当日から可能。約1~2 週間は熱いもの、辛いもの、堅いものは控えて下さい。 噛むことが困難な場合は、3~4 日間固形物は控えて下さい。2 週間は、お渡しするイソジンで食後にうがいをして下さい。
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通院
翌日・2日目(3日間)・術後1週間目・術後2週間目
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完成
約6 ヶ月
ダウンタイム後の経過
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むくみ
3ヶ月~6ヶ月
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傷の経過
傷は口腔内のため、外観からはわかりません。術後3ヶ月は傷が硬くなりますが徐々に硬さは改善されます。
手術後に起こりうるトラブル・対応
※トラブルが生じた場合、適宜対応いたします。
- 感染(化膿する)
- 血が溜まる
- アゴから下口唇、下アゴの歯茎の知覚の麻痺・しびれ
- たるみ、アゴが丸くなる(シャープさがなくなる)
- 笑った時のアゴの変形(下へ伸びる)
- アゴが思ったより短くなっていない
- 左右差
- アゴの違和感
- 口唇の火傷、すり傷、色素沈着
- 固定金属のレントゲン・CT・MRIに対する影響
- 喫煙について
- 喫煙は血液の循環を悪くする為、傷の治りが悪くなります。細菌がついて感染を引き起こす原因にもなります。 術前2 週間前~術後最低1 ヶ月は禁煙をお願い致します。
料金
※保険適用外の自由診療です。
アゴ骨切り | アゴ骨切り(中抜)/アゴ骨切り(中抜+前出し) | ¥1,100,000 |
+アゴ斜骨切り術追加 | ¥1,430,000 |
※価格は全て税込です。
アゴ骨切り(中抜)のよくある質問
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傷あとは残りませんか?
口の中からアプローチしますので、外見からは傷跡は分かりません。口の中は粘膜ですので、比較的傷が治りやすい部分です。
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術後はどの程度腫れや痛みがありますか?
術後、3 日目くらいが腫れのピークで約2 週間ほどは腫れがあります。なお、痛みについては、痛み止めを処方しますのでご安心ください。腫れについては、外出時のマスクでカバー出来る程度が殆どです。
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術後、皮膚のたるみが生じたりしませんか?
30 歳未満の方はたるむ量は少ないですが、30 歳以上の方は強いたるみが出る場合もあるという様に、患者様の年齢や皮膚の状態によって違ってきます。また、皮膚の状態には個人差がありますので、単に年齢だけでは判断しかねることもあります。さらに、骨を削る量によっても術後のたるみの可能性が異なります。どうしてもたるみが気になる場合は、リフトアップや皮膚の引き締め等のご提案は可能です。カウンセリングでお尋ねください。
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骨を切ることにより後遺症が出たりしませんか?
手術直後は麻酔や切開の影響による腫れにより、少し痺れた様な感じがすることが一時的に生じることがあります。それも、およそ半分程度の方は3~6 ヶ月で徐々に消失していき、それ以外の方も時間の経過と共に気にならなくなってきます。術後の影響が残っている間は、話し辛さや食事を飲み込みにくいなどありますが、徐々に回復に向かっていくことが殆どです。
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あごを少しだけ短くしたいだけなのですが、骨を切る以外の方法はないでしょうか?
あごを短くするには骨を切ったり削ったりするしか方法がありませんが、顔立ちによっては、鼻や目など他の部分を整形する事で顔全体のバランスが整い、あごの長さが気にならなくなる場合もあります。一度見せていただいてからの判断にはなりますが、ほんの少し長いのが気になるという程度であれば、他の部分を整形することを検討するのもひとつかもしれません。
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術後、日常生活に支障が出たりしませんか?
手術直後は麻酔や切開の影響による腫れにより、会話や食事が多少しづらく感じられることが一時的にあります。しかし、腫れが引いていくと同時にある程度は改善されていきます。2~4週間経過して、手術跡の傷が治り、骨を削った状態に慣れた頃には、およそ半数ぐらいの方が違和感なく自然な会話や食事ができる状態となっていく場合が殆どです。