鼻プロテーゼ抜去術
鼻プロテーゼ抜去術に向いているタイプ
- シリコンの輪郭が浮き出るのでシリコンプロテーゼからゴアテックスに変えたい
- 鼻先が上を向いてきた
- 鼻筋が曲がっている
- もっと高くしたい
- もっと低くしたい
- シリコンプロテーゼが動く
- もっと細くしたい
- もっと太くしたい
- 人工物を取り除きたい
- 感染している
鼻プロテーゼ抜去術のポイント
シリコンプロテーゼ、特にL型シリコンプロテーゼはカプセル拘縮による変形が生じやすい為、入替や他の手術との組み合わせで形態を改善する 必要があります。
また、感染などが生じている場合は早めに抜去する必要があります。
鼻プロテーゼ抜去術の詳細
鼻の穴の中を数ミリ切開し、カプセルの中にあるプロテーゼを抜去します。 石灰化などを認める場合は、カプセルの一部と共に除去します。
医師コメント
鼻プロテーゼ抜去術
上野 佐知医師
上野 佐知医師
市販のI形やL形などのプロテーゼからオーダーメイドプロテーゼに変えたい場合におすすめです。また、鼻のデザインを変えたい場合、プロテーゼが皮膚の外に露出するトラブルの時などプロテーゼ抜去術を行う場合、様々なケースがあります。
プロテーゼのトラブルの一例として、プロテーゼの輪郭が浮いてくることがあります。市販のプロテーゼは決まった形状のものを挿入しますが、鼻の骨の形は個人によって違うため、ぴったりフィットするわけではありません。
また、プロテーゼを挿入する際、通常では骨膜の下側に入れますが、うまく入っていないとプロテーゼが動いたりすることがあります。その他、皮膚の薄い方が無理な高さのプロテーゼを挿入している場合、皮膚がだんだん薄くなってきて、ある日皮膚が破れてプロテーゼが飛び出すことがあります。
このようにトラブル系の場合、まずはプロテーゼを抜去します。その後プロテーゼを作り変える、又はデザインを変えるなどはカウンセリング時にアドバイスいたします。
一方、デザイン的な要素では、オーダーメイドでプロテーゼをつくり、鼻の形状をキレイに作り替えるケースもあります。
麻酔方法
- 局所麻酔
- 笑気ガス麻酔
- 静脈麻酔+ラリンゲルマスク麻酔
- 全身麻酔
ダウンタイム・術後経過
ダウンタイム
※個人差があります。
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腫れ
術後1週間はギプスを装着する為、表からは見えません。 2、3日目をピークに7〜10日間で程で目立つ腫れは引いていきます。 内出血や感染症になった場合は、腫れが長引く事もあります。
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内出血
起こらないこともありますが、起こってしまった場合は鼻の周りが紫色や緑色になりますが、1〜2週間で消失します。
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ドレーン(管)
出血が皮下に溜まるのを防ぐ為に、1〜3日間鼻内に留置します。 ドレーンを抜く際に鼻の粘膜から出血することがあります。ドレーンを留置している間は感染防止の為、抗生剤点滴を行います。
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ギプス
約1週間(術後経過により変動有)
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抜糸
オープン法(表面よりアプローチする場合)
約1週間後(鼻の表面)・約2週間後(鼻の穴の中)
鼻中隔延長術や複雑な鼻尖のご手術を合わせて行う場合はオープン法で行います。
表面よりアプローチする為、鼻の外側(鼻柱の皮膚)にも傷が出来ます。
クローズ法(内側よりアプローチする場合)
約2週間後(鼻の穴の中)
鼻の内側よりアプローチする為、傷は鼻の中のみです。 -
通院
翌日〜3日目・1週間目・2週間目
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メイク
治療箇所はギプス除去後表面の抜糸が終わってから、それ以外は手術当日から可能です。
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洗顔
ギプス除去後可能です。
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入浴・シャワー浴
シャワー浴は翌日から、入浴はドレーン抜去後可能です。
手術後に起こりうるトラブル
※トラブルが生じた場合、適宜対応いたします。
- 感染(化膿する)
- 血が溜まる
- 傷口が開く
- 鼻の穴のひきつれ・穴が左右非対称
- 鼻の高さが手術前より低く感じる
- プロテーゼ挿入部の凹み
- 喫煙について
- 喫煙は血液の循環を悪くする為、傷の治りが悪くなります。細菌がついて感染を引き起こす原因にもなります。 術前2週間前~術後最低1ヶ月は禁煙をお願い致します。
料金
※保険適用外の自由診療です。
鼻プロテーゼ抜去術 | 当院で受けられた手術の場合 | ¥110,000 |
他院で受けられた手術の場合 | ¥165,000 |
※価格は全て税込です。
鼻プロテーゼ抜去術のよくある質問
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傷あとは残りますか?
手術は鼻の穴の中を切開して行いますので、外見から傷跡はわかりません。
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ダウンタイムはどのくらいですか?
個人差はありますが、2、3日目をピークに7〜10 日間くらいで目立つ腫れは引いていきます。内出血や感染症になった場合は、腫れが長引く事もあります。
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抜去するのに時間がかかったりしますか?
以下の様な場合は、プロテーゼを抜くのに時間がかかる場合が多いと言われています。 ・入れていた期間が長い。 ・入れていたプロテーゼがL型である。 ・入れていたプロテーゼが大きい、長い、厚い。 また、以下の様な方は術後の腫れも強く出ると言われています。 ・少しぶつけただけですぐ打ち身になる。 ・顔が浮腫みやすい体質である。
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普段通りに鼻をかんだりできるのはいつ頃からですか?
普段通りということですと、術後3〜4 週間を経過した頃からです。それ以前でも鼻をかむことは可能ですが、出血する場合がありますので、そっとかむようにします。