蒙古襞(もうこひだ)とは、上まぶたの内側から目頭部分にかけて覆いかぶさっている膜状になった皮膚のことです。
この蒙古襞が発達している場合は、目頭のピンク色の部分(涙丘)が見えず、目が離れているような印象を与えたり、小さく感じる場合があります。
黄色人種に多く現れる特徴で、日本人の多くの方は蒙古襞があると言われています。
蒙古襞形成術とは、この蒙古襞が生まれつきない方や目頭切開の修正をしたい方、目と目の距離が近いと感じる方へ、蒙古襞を形成する手術です。
また、きつい目の印象に悩んでいる方などにも蒙古襞形成を行うことで、自然で優しい印象の目元へと近づけることができます。
どの程度の蒙古襞を形成するか、元の目頭の形態などによって術式を使い分けています。
当院では患者様の状態や希望を医師が伺い、複数の術式の中からご提案させていただきます。
ここでは代表的な逆Z法・V-Y法の2つの術式の説明を行います。
逆Z法は、目頭の皮膚を皮弁として挙上し、蒙古襞を形成する方法です。Z法で目頭切開を行う場合と皮弁の移動が逆となるため、逆Z法と呼ばれています。
皮膚を被せることで蒙古襞を形成するため、立体的でナチュラルな仕上がりが特徴です。デザインがしやすく、後戻りの心配もないため、術後は安定した状態が得られやすく、下向きの自然な蒙古襞に導きます。
他院の目頭切開法で目頭を切りすぎてしまった方や、もともと蒙古襞がほとんど無く、寄り目に見える方におすすめです。
目頭のラインに沿って皮膚をV字に切除した後Y字に縫合する方法です。目と目の間のバランスを整えたい方におすすめで、VY法で作る蒙古襞は、逆Z法で作る蒙古襞はと違い平面的で目頭が丸い仕上がりになるのが特徴です。
手術直後は目頭の形が尖った感じになりますが、約3~6ヵ月経つにつれて徐々に丸い目頭の形になっていきます。
当クリニックの蒙古襞形成術では患者様それぞれのご要望を伺い、適した方法をご提案します。また、カウンセリングに時間をかけ、お顔全体のバランスを丁寧に考慮した上でデザインを行っていきます。
見えすぎた涙丘(ピンクの粘膜)を隠す目的で蒙古襞を新たに形成し、適度に丸みのある目頭に近づけます。内眼角の一部組織を切開し皮弁として挙上し、これを内下方へ巻き込んで蒙古襞として利用します。
術中に丸みの程度と覆われる涙丘の形を確認、調整し縫合します。
蒙古襞として利用する組織が少ない場合は植皮術などを併用する場合もあります。
● 蒙古襞形成
● 蒙古襞形成 下眼瞼flap法
※イラストはイメージです。※効果には個人差がございます。
※個人差があります。
※手術後は腫れやむくみがあり、ご希望と異なると感じることがありますが、しばらくお待ち頂くことでご希望通りに落ち着きますのでご安心ください。
※トラブルが生じた場合、適宜対応いたします。
※保険適用外の自由診療です。
蒙古襞形成術 | 目頭切開の修正 | ¥440,000 |
※価格は全て税込です。
蒙古襞形成術
東京院 医師上野 佐知
目頭切開を行ったが、元に戻したいという場合に行う術式です。元々の目元の形を再現するために皮膚を入替えて蒙古襞を戻す施術なので、目頭切開を行った際に皮膚を切除された方は皮膚が足りず元に戻すことができない場合があります。
蒙古襞形成術にはいくつかの術式があります。カウンセリングで診察後、患者様のご希望と状態に合わせて、最適な術式を選択いたします。