学会発表のご報告|第153回 日本美容外科学会学術集会にて「鼻の若返り手術」について講演を行いました
2025年6月28日に大阪あべのハルカスで開催された、「第153回日本美容外科学会学術集会」のシンポジウムにて、室医師が【鼻の若返り手術】をテーマに講演を行いました。
■シンポジウム2 顔面輪郭
・外鼻の若返り手術
演者:室 孝明(ビスポーククリニック)
本発表は、美容外科学会において【鼻の若返り手術】に特化した日本初の学術発表となります。
今回の学会は、長年にわたり美容外科分野を牽引されてきた塚原孝浩先生が会長を務められた記念すべき学術集会でもあり、当院にとっても大変意義深い機会となりました。
■鼻の手術による若返り効果について
「鼻を整えると若々しく見える」「年齢とともに鼻の形が変わる」といった見解は以前から散見されていましたが、それが本当に“若返り”として医学的に成立するのか、またその効果をどう高められるのかについて、これまで学会や専門書で体系的に取り上げられることはほとんどありませんでした。
その背景としては以下のような点が挙げられます:
・患者様は“若返り”ではなく、“形の変化”を目的として鼻の手術を希望されるケースが多い
・医師側も、若返り効果に明確なエビデンスがないため注目しづらい
・見た目の変化は「高くなった」「細くなった」といった具体的な形状より、“若々しさ”といった主観的な印象に左右されやすい
しかしながら、鼻も皮膚や筋肉と同様に、年齢とともに構造的変化を生じます。変化のスピードが比較的ゆるやかな分、適切な手術によって一気に若返ったような印象を与えることも少なくありません。
現在、この分野についての臨床的考察をまとめた論文の執筆を当院理事長の室医師が進めております。
ご興味のある方には、今後情報を共有させていただく予定です。
当院では、今後も美容医療の進歩と発展に寄与できるよう、診療・研究の両面において取り組んでまいります。