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室先生が鼻形成についてインタビューを受けました。

01.なぜビスポーククリニックには鼻の整形を望む患者様が集まってくるのでしょうか?

私自身よくわかっていないのですが、美容外科医の中には美容外科の手術は職人の仕事だとおっしゃる先生もいれば、デザイナーとしての一面が強いとおっしゃる先生もいます。また、そのどちらも必要だという考え方もできます。

私は、職人とデザイナーの他にプランナーという仕事が非常に大事だと考えています。
例えば、患者様が希望する顔の形や鼻の形を持ってきた場合、それが医学的に安全であるか、長期間その形をキープすることが出来るのか、それがただの流行ではなく、最終的に後悔しないものなのか…などを考えながらプランを立てます。

そして、患者様と一緒に望む形をデザイン・シミュレーションし、それを職人としてきちんとオーダー通りの結果を作り上げる。それが美容外科医ではないかと考えています。ご来院される多くの患者様は、そういった考え方や・デザイン性に安心感を得られるようです。
また、鼻を高くする”隆鼻術”や鼻先を高くする”鼻尖形成・鼻中隔延長術”、小鼻を小さくする”鼻翼縮小術”…こういった手術はどのクリニックにも同様にありますが、他のクリニックとは一体何が違うのか。それは、どのように利用して、患者様の望む形を作り上げていくかという「プランニング」が他のクリニックとは違うように思います。

例えば、肉料理や魚料理にしても、食材を煮る・焼く・蒸すなどの調理工程の後に、調味料で味を付け、一つの料理というものを完成させます。しかし、完成した料理の味には、かなり差があると思います。これは、美容外科でも同じことがいえます。
どのような手術をするのかという選択も大切ですが、どの手術を”どのように行っていくか”をしっかりとプランニングしていくことにより、私が考えている”人間らしい形を作り上げていく"、元々そのようにあったかのような、整形感のない自然な鼻のデザインを行っていくということが患者様に望まれているのではないかと思います。

02.鼻の形成でこだわっていることを教えてください。

鼻形成は、顔にメスを入れるれっきとした医業であります。
一時的に綺麗な形であったとしても、長期間美しい形が持続されるものでなければ、あまり良いものとは言えません。

私が最も大切にしていることは、初めて患者様の顔を見た方が、「整形してるな」と思われないような”自然な形”を作ることであり、即ちそれは”人間らしい形”と言い換えることも出来ます。
人の顔や身体に本来ないものを作ってしまった場合、それは違和感、つまり不自然さに繋がり“人間らしい形”とはかけ離れてしまうという事です。

そういった、違和感や不自然さのない方が”美しい・綺麗である”ということが前提にあり、人間らしい形という範囲の中で最も美しいものを作り上げていく、人から凝視されないような、目立たないようなものを作り上げていく…そういったことに注力しています。
それでいて、変化がないというのは面白くないため、患者様の望む形にしっかり変化を加えた上で”人間らしい形”を保つ、ということこそ私がこだわっていることです。

03.鼻形成での強みを教えてください。

私自身で判断することはできませんが、ありがたいことに多くの患者様から提案力があるという風におっしゃっていただけます。これは、例えば患者様が「こういう鼻になりたい」と希望された場合、どのような手術を選択するかというところにもあると思いますが、何故この患者様にはこの鼻が合っているのかということを丁寧に分かりやすく説明しているためではないかと思います。

その上で、誰もが同じ鼻にするのではなく、その患者様に合った一人一人の長所を引き出し、短所を上手く覆い隠すようなデザイン力と提案力で手術を行っています。
更に、医療技術の進歩によってできた”オーダーメイド治療”により、私と患者様が共に描いたデザインに、かなり近いものを作り上げることが出来るようになったことが私の強みだと思います。

昔、偉い先生にアドバイスをいただきました。「良い結果を安定的に出すことが出来るようになると名医の仲間入りと言える」と。名医とは、そういう存在であると思います。
もちろん、全ての患者様に満足していただくことは難しいかもしれませんが、その割合を限りなく高め、再手術になる患者様を出来る限り減らすことを意識する。そういう考えを持ったうえで、手術を行っていくことで長期的に安定した結果に繋がり、患者様に満足いただけるのではないかと考えています。

04.オーダーメイド施術に至ったきっかけを教えてください。

既製品のシリコンやゴアテックスなどでも、患者様一人一人に合った形に合わせて加工を施す”オーダーメイド法”もございますが、これにもやはり限界があります。 

整形感のない自然な鼻を作り上げるためには、鼻の形だけでなく、顔全体のバランスで見て、自然な輪郭であるということ、形が大きく変わっていた場合でも、それは自然に見えなければならない。つまり、整形感のない自然な鼻を作るためには、その患者様の元々持っている骨格に、ピッタリと合うようなプロテーゼが必要だと考えました。

そんな折、3Dシミュレーションソフト「ベクトラ」と出会ったのです。
シミュレーションの数でいうと日本でも恐らくトップクラスだと思いますが、多くの患者様のシミュレーションを行い、その方の骨に合ったプロテーゼを作成することで、このオーダーメイド治療が可能になりました。

オーダーメイド治療の良いところは、全ての患者様に同じ形のプロテーゼを使用するということではなく、患者様一人一人の骨格に合わせて、どのように見せると顔が小さく見えるのか、どのように見せると顔の下半分が重く見えないのか、そういったことを調整できる点にあります。3Dシミュレーションソフト「ベクトラ」を使用することで、顔が小さく見える、顔が立体的でホリが深く見える、といった微小な変化についても、更に理解を深めることができました。

その結果、今度はこの3Dシミュレーションソフト「ベクトラ」で作成された形と、出来る限り違わない形を作り上げるということを、一人の職人として没頭することが出来るようになりました。

05.お客様の理想に近づけるために心がけていることを教えてください。

これは、間違いなくカウンセリングの質にあると思います。完成度を高めるために欠かせないことは、カウンセリングの質を高めることです。

人気の芸能人やSNSで話題のインフルエンサーなど、ご自身の理想とされる写真を持ってご来院される患者様は多くいらっしゃいますが、その患者様が本来持っている長所や短所と上手く嚙合わせるには、その写真の”どこを真似したいのか”、”どういうところを欲しているのか”を見極めてることこそが良い結果に繋げられるのではないかと考えています。

06.鼻形成を考えている方への注意点を教えてください。(クリニックの選び方やカウンセリングなどについて )

世の中には、沢山のクリニックがあり、患者様はどのクリニックを選べば良いのか、どの先生を選べば良いのか、中々判断が難しいと思います。
私は、以下の5つのポイントが大切だと考えています。

  1. ドクターのキャリア



    美容外科医に必須とされる技術は、まず第一に"傷をキレイに切る・縫う"ということ。その技術を、どのように学び、その状況に至ったのか、というキャリアの積み方を見る必要があります。
    ネット上にあるドクターの紹介ページには、どこの病院でどのようなことを行ってきたのかが掲載されていますが、その中で、美容外科に至るまでに”どのようなことを、どのくらいの期間行ってきたのか”が非常に大切になります。

    最初の段階で、患者様を美しくするためにどのような技術が必要であるかを考えられ、それに没頭してきた先生方というものは、やはり段違いであると思います。
    手術の件数ももちろん大切ですが、仮に形成外科医でないにしても、その後どこでどのような修行を重ねて、どういった教育を受けてきたを見ることが大切であると思います。

     
  2. ドクターの性格



    カウンセリングを受けた際に「優しそう」「よく話を聞いてくれる」など、先生との相性で選ぶ方もいらっしゃいます。
    もちろん先生との相性も大切ではありますが、メリットや安全性やだけでなく、それに対するデメリットやリスクもしっかりと説明してもらいましょう。
    万が一起こってしまったリスクに対し、きちんと対応できるのかなど、修正の経験が豊富なのかを見ることも大切です。

    これだけの情報化社会であるため、様々な情報が流れています。上辺だけでなく、医療の本質を見極められている先生のもとで、手術を受けることをオススメします。

     
  3. 症例写真(Before → Afterの写真)



    患者様が見る一番のポイントは、やはりBefore・ Afterの写真だと思います。
    Before・ Afterの写真を見て「このようになりたい」と自分の希望する写真を見てしまう方も多くいらっしゃると思いますが、このようなデザインに至った理由や経緯を知ることも非常に大切です。
    鼻の手術に限らず、美容整形の手術というのは、手術直後・1ヶ月後・3ヶ月後・1年後...によって、形が微妙に変化していきます。

    美容外科の専門医としては、少なくとも、術後3ヶ月以上経っている写真、出来れば半年・1年以上経っている写真を見ながらBefore・ Afterの写真を見ることをオススメします。

     
  4. 国内・海外どちらで手術を受けるべきか



    日本人は、世界的にも最も細やかな民族と言えます。日本の文化・国民性、美しいもの・美味しいものに対する細やかな希望というものは世界でも傑出しており、少なくとも、皆同じ顔を目指すことはない民族であり、それぞれの個性を光らせる必要があるということです。

    もちろん海外の先生であっても、日本人の本質を理解している先生もいらっしゃいます。
    ただ、患者様からは、意図した言葉とは違う意味で捉えられ、満足の行く結果を得られなかったという話をよく耳にします。
    先生と患者様の間に、カウンセラー・通訳の方がいらっしゃったりすると思いますが、日本人でも伝えることが難しい美のニュアンスを、言葉・文化の違う先生に伝えることは、中々容易ではありません。

    海外の先生に自分の意見を伝えたい場合には、言葉ではなくイラストや写真を沢山持っていき、この写真の"この部分が好き・嫌い"と、細かく伝えることで満足の行く結果を得られるのではないかと思います。
    それでもちゃんと伝えられるかなと心配な方は、海外ではなく国内で手術を受ける方が、比較的コミュニケーションが容易であり認識の相違も減らすことが出来ると考えています。

    国内であっても、先ほど海外の先生への伝え方と同じく、自分の頭の中でイメージしている形や好みをしっかりと伝えることが大切です。
    そして、伝わった確信を得て、初めて手術に臨んでいただきたいと考えています。

     
  5. カウンセリング時に大切なこと



    カウンセリングの時間は、クリニックによって様々であり、患者様の話を聞くことが主体の先生もいらっしゃれば、患者様の希望を聞いた上で先生が主体で話をされるということもあります。
    私自身、どちらかというと後者の方ですが、その際に質問や心配事を書いたリスト、写真をすぐに見せられるといった状況を作っておくことが大切だと思います。
    出来るだけわかりやすく、相手に自分の考えをしっかりと簡潔に伝えるためには、先ほどのリストや写真が必要となってきます。

    私が思うに、手術を成功に導くためには、出来るだけ正確な内容を伝えて、手術までに何度かカウンセリングを重ねるなど、先生と共有する時間を設けて、自身の希望を細かく伝えましょう。
    クリニックだけでなく患者様も、お互いに自身の意見を伝えられるよう、貴重な時間を大切にしていくべきであると思います。

07.最後に室先生から患者様へ一言お願いします。

美容外科医として、鼻の手術、修正手術を希望される患者様に出会う度に、こんな傷あとになってしまったのか、不自然な鼻になってしまったのか、初めて手術を受けられる際に、私のもとへご相談に来ていただけていたら...と思うことがあります。

鼻の手術は、顔の印象を大きく変えることができます。
面長な印象の方は顔が短く見え、小顔効果をもたらすことや、男性的な顔立ちの方が、品のある女性的な顔立ちに変化するなど、顔の印象に様々な変化を与えます。

大きな鼻を小さくしたい、自然に小鼻を小さくしたい、顔全体のバランスを整えたい、忘れ鼻にして顔全体の質を高めたい、そういった理想に少しでも近づけられるよう全力で最善を尽くします。

手術方法やの内容は、患者様一人一人によって異なりますが、お悩みをお持ちの方や再手術をご検討の方など、まずは一度ご相談いただければと思います。