2026.04.03 ボディ

脇汗・ニオイに悩む方へ|汗腺の構造と治療方法を形成外科専門医が解説

 

脇汗が多い、ニオイが気になる――。
こうしたお悩みは、季節を問わず多くの方が抱えており、日常生活や対人関係に影響を及ぼすことも少なくありません。



脇汗やワキガの症状は、体質や生活習慣だけでなく、「汗腺の構造」と深く関係しています。
治療を検討するうえで重要なのは、症状の原因を正しく理解し、ご自身に合った治療方法を選択することです。

本記事は、ビスポーククリニック福岡院の増本和之医師が監修し、 形成外科専門医の視点から、汗腺の基礎知識、脇汗・ワキガの原因、そして治療の考え方までをわかりやすく解説します。

 

汗腺の役割

人類は進化の過程で体毛を退化させ、全身の皮膚から汗をかく仕組みを発達させてきました。これは酷暑の環境下でも体温を一定に保ち、長時間の労働や活動を可能にするためです。

この体温調節を担っているのがエクリン汗腺です。エクリン汗腺は全身に分布し、サラサラとした汗を分泌します。汗そのものに強いニオイはほとんどありません。

一方で、動物が本来持つ汗腺として知られるのがアポクリン汗腺です。思春期以降に活発化し、性ホルモンの影響で分泌が促進されます。これは、哺乳類の「芳香腺」が退化したもので、異性を惹きつけるフェロモン的役割を担っていたと考えられています。体温調節には関与せず、むしろワキガなどの体臭の原因として社会生活上の悩みの原因になっています。

エクリン汗腺とアポクリン汗腺

エクリン汗腺の特徴

・全身に広く分布
・体温調節が主な役割
・水分量が多くサラサラとした汗
・雑菌と混ざると「汗の臭い」の原因となる

アポクリン汗腺の特徴

・脇や陰部などの有毛部に偏って存在
・もともとフェロモンなど、においを発する役割があった
・ドロドロとした汗
・皮脂や細菌と混ざると「ワキガ臭」の原因となる
・数や密度には個人差があり、多いほど症状が出やすい

いわゆる「ワキガ」と呼ばれる症状は、このアポクリン汗腺が大きく関係しています。
脇汗の量だけでなく、汗の質やニオイが気になる場合、アポクリン汗腺の影響が疑われます。

 

脇にニオイが生じやすい理由

アポクリン汗腺は、毛が生えている部分に集中して存在しています。
特に脇は汗腺の密度が高く、湿度がこもりやすいため、細菌が繁殖しやすい環境です。

アポクリン汗腺から分泌された成分が、肌表面の細菌によって分解されることで、独特のニオイが生じます。
このため、制汗剤などのセルフケアだけでは、十分な改善が得られないケースも少なくありません。

脇汗・ワキガ治療の考え方

脇汗・ワキガ治療は、症状の原因や程度によって選択肢が異なります。

・エクリン汗腺の働きを抑える治療
・アポクリン汗腺そのものを減らす、または除去する治療

軽度の場合には、ボトックス注射が有効です。
ニオイの根本改善を目指す場合には、アポクリン汗腺を直接取り除く外科的治療(剪除法)が有効です。

形成外科専門医が行うワキガ手術(剪除法)

剪除法(せんじょほう)は、脇の皮膚の下に存在するアポクリン汗腺を、目で確認しながら確実に除去する手術です。



まず、アポクリン汗腺が集中している部分にマーキングを行います。
皮膚を切開して裏返し、丁寧に汗腺を除去していきます。

汗腺は皮膚のすぐ下に存在するため、皮膚が薄くなるギリギリの層まで、一つひとつ慎重に取り除く必要があります。
その分、皮膚への影響にも十分配慮しながら、繊細で正確な操作が求められます。

最後に、丁寧な縫合を行います。
縫合は”傷跡を治すプロ”である形成外科専門医の腕の見せ所。なるべく傷跡を目立たせたくない方は、経験豊富な形成外科専門医を執刀医に選ぶことが重要です。

手術後の経過と注意点

手術後は、一定期間の固定や安静が必要となります。
腫れや内出血が生じることもありますが、多くは時間の経過とともに落ち着いていきます。

皮膚を薄くする手術であるため、術後の過ごし方やケアが仕上がりに大きく影響します。
医師の指示に従い、無理のない生活を心がけることが大切です。

増本 和之 医師の紹介

 増本和之医師は、形成外科分野で複数の「指導専門医」資格を持つ、確かな技術と経験を持つドクターです。

 

【称号・資格】
• 日本形成外科学会認定 指導専門医
• 日本形成外科学会認定 再建・マイクロサージャリー 指導専門医
• 日本形成外科学会認定 皮膚腫瘍外科 指導専門医
• 日本形成外科学会認定 小児形成外科 指導専門医
• 日本形成外科学会認定 レーザー分野 指導専門医
• 日本創傷外科学会認定 専門医
• 日本臨床皮膚外科学会認定 専門医
・日本日本抗加齢医学会 専門医

「想いを形に」という理念のもと、再建外科で磨いた繊細な技術を、美容医療の分野に生かしています。
ミリ単位の正確さで、一人ひとりの“自然な美しさ”をデザインします。

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最後に

脇汗やワキガの悩みは、汗腺の構造を正しく理解することで、適切な治療選択が可能になります。

・脇汗の量を抑えたいのか
・ニオイを根本から改善したいのか

目的や症状に応じて、選ぶべき治療法は異なります。
確実な改善を目指すためには、形成外科専門医による正確な診断と治療が重要です。

脇汗やニオイでお悩みの方は、一人で抱え込まず、まずは専門医へご相談ください。

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