糸によるフェイスリフト術
糸によるフェイスリフト術に向いているタイプ
- ほうれい線を改善したい
- ゴルゴラインを改善したい
- マリオネットラインを改善したい
- 弾力・ハリを取り戻したい
- 頬や口周りのたるみを改善したい
糸によるフェイスリフト術のポイント
糸によるリフトはいろいろとありますが、当院で用いている糸は非吸収糸によるスプリングアプトスは、吸収糸の「シルエットリフト」・「VOVリフト」・「テスリフト」の3種類になります。それらの中から患者様のご希望と必要なダウンタイム、効果の程度を考慮してご提案いたします。
スプリングアプトスは効果が高く、半永久的に糸がたるみを予防する働きが特徴です。非吸収糸は3種類あり、用途によって使い分けています。いずれも何十種類もある糸の中から選りすぐりの引き上げ効果の高い糸になります。
挿入後にコイルが縮むことで、垂直方向に入れられた糸はしっかりと皮膚を持ち上げることが可能です。また、コラーゲンや成長因子の生成を促進するため、ほうれい線やマリオネットラインなどのシワに沿って挿入した場合、シワを持ち上げ改善に導きます。
糸によるフェイスリフト術の詳細
●スプリングアプトス
ゴムのように伸び縮みするシリコン製の非吸収糸を使用します。
顔の表情や開口する動きに合わせて伸び縮みをする為、引っ掛かりが外れることがありません。挿入する為にこめかみの皮膚を2cm程切開します。
●シルエットリフト
「コーン」と呼ばれる、吸収される素材でできた円錐状の突起が付いた糸を使用します。
糸の部分は吸収糸と非吸収糸があります。コーンの引っ掛かりが強力な為、強く引き上げることが出来ます。挿入する為にこめかみの皮膚を2cm程切開します。
※イラストはイメージです。※効果には個人差がございます。
医師コメント
糸選びが大切となる糸によるフェイスリフト
上野 佐知医師
上野 佐知医師
糸によるフェイスリフトで大切なポイントとなるのは、溶ける糸か溶けない糸かの選択です。それぞれにメリットデメリットがあり、患者様のご要望に合わせた糸のご提案をさせていただきます。
たるみ治療の殆どが定期的な繰り返しの治療であることが基本ですが、糸リフトも例外ではありません。
そのため当院では、感染のリスクの少ない溶ける糸による糸リフトをおすすめしています。
当院で行う糸リフトはMWデュアルリフト®が多く、溶ける糸を使用する施術です。溶けない糸同様1年程効果が持続するのが特徴です。また、次第に溶けて無くなるため、感染のリスクも低くなります。
患者様からの要望が多く、実績も高い施術です。
麻酔方法
- 局所麻酔
- 笑気ガス麻酔
- ラリンゲルマスク麻酔
- 全身麻酔
ダウンタイム・術後経過
ダウンタイム
※個人差があります。
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腫れ
約2~3日目をピークに約7~10日間程で目立つ腫れはひいていきます。 内出血や感染症が起こった場合は、腫れが長引くこともあります。
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内出血
細かい血管が傷つくと、皮膚の下で出血し、頬など糸を通した部分が紫色や緑色になりますが、約1~3週間で消失します。
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抜糸
傷を縫合した場合は1週間後
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メイク
治療箇所以外は翌日からメイクが可能です。
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洗顔
基本的に翌日から可能です。
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入浴・シャワー浴
シャワー浴・入浴は翌日から可能です。
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通院
1週目
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痛み
糸のトゲが皮膚を引っかけて引き上げますので、針を刺すような痛みを感じることがあります。 こめかみの筋膜に糸を固定しますので、大きく口を開いたり、咬んだりすると痛みます。 痛みは1ヶ月程で落ち着きます。
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完成
3ヶ月
経過
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傷
アプトスは傷が出来ません。 スプリングアプトス、シルエットリフトはコメカミの頭皮部分に傷を作りますので、傷に沿って数ミリ脱毛することがあります。数ヶ月は傷の赤みがあり、その後時間の経過と共に薄茶色から白っぽい線に変化します。
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浮腫み
腫れがひいた後もムクミがしばらく続きますが、時間の経過と共に落ち着き、1ヶ月程経つとスッキリと見えてきます。
手術後に起こりうるトラブル・対応
※トラブルが生じた場合、適宜対応いたします。
- 感染(化膿する)
- 血が溜まる
- 傷口が開く
- 引き上がりの左右差
- 皮膚の凹み
- 糸を固定した部分が膨らむ・触れる
- 糸の露出
- 糸が透ける
- 糸に対する違和感・異物感・突っ張り感・引きつり感
- リフトアップの効果が少ない
- リフトアップの効果がありすぎる
- 喫煙について
- 術前2 週間前~1 ヶ月は禁煙をお願い致します。喫煙により血液の循環を悪くすることで、傷の治りが悪くなります。 その為、傷口が赤く盛り上がって目立つ、また、頭の中の傷口の脱毛箇所が広くなってしまうことがあります。 また、細菌がついて感染を引き起こす原因にもなります。
料金
※保険適用外の自由診療です。
フェイスリフト術 | 前額部 | ¥880,000 |
前額部+眉間縦皺 | ¥1,100,000 | |
頬部 | ¥990,000 | |
+スプリングアプトス追加1本 | ¥38,500 | |
頸部 | ¥660,000 | |
頬部+頸部 | ¥1,320,000 | |
ミニリフト | ¥770,000 | |
前額部ミニリフト | ¥660,000 | |
こめかみリフト | ¥550,000 | |
ミッドフェイスリフト | ¥550,000 | |
VOVリフト使用の術式(糸2本付) | ¥385,000 | |
下眼瞼(結膜)やグラマラス(結膜)と同時の場合 | 糸代+¥110,000 | |
ブローリフト術 | ¥385,000 | |
ネックリフト | ¥550,000 |
※価格は全て税込です。
糸によるフェイスリフト術のよくある質問
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シルエットリフトの特徴を教えてください。
シルエットリフトは、糸に付いたコーンが皮下組織をしっかりとつかみ強力に引き上げますので、術後すぐにリフトアップを感じることができます。コーンは徐々に吸収されるため、痛みも殆どありません。毛羽立ちのある糸に比べて、立体的で引き上げ力が高く耐久性が高いのが特長です。 さらに2~3ヶ月後には肌再生の作用によって、コラーゲンやヒアルロン酸の生成が促進され、ハリのある美しい肌へと生まれ変わります。また、コーンが吸収された後も、糸の結び目の回りに繊維が増殖するためリフトアップ効果が持続します。
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テスリフトの特徴を教えてください。
テスリフトは、網目状の3Dメッシュとフックが一緒になった特殊な糸を挿入して、切らずにお顔のSMAS(筋膜)を引き上げリフトアップします。フックだけではなく、3Dメッシュが肌の組織と一体化することで、しっかりとしたリフトアップと安定した効果を得ることができます。今までの糸を使用したリフトアップ治療は効果の度合いと安定性、非吸収性の糸の場合は治療後の合併症などのリスクがありましたが、テスリフトで使用する糸は吸収性ですので、体内に残ることはありません。ご安心ください。
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VOVリフトの特徴を教えてください。
VOVリフトは、PCL(ポリカプロラクトン)素材で作られたフェイスリフティング用の糸です。PCLは、吸収されるまで時間がかかるため(およそ24~36カ月と言われています)、長期間の持続効果が期待できます。糸の形状は、特殊な加工がされているので、糸の強度が高く引き上げる力も安定しています。 また、コグの端部に丸みをもたせた加工がされているので、挿入時の痛みを軽減しながらもしっかりとした引き上げ効果も感じられるようにできています。PCL(ポリカプロラクトン)は、何十年もの間、医療機器として世界中で多く使用されている素材です。
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腫れやむくみ等はありませんか?
どの糸を選んでも、術後はある程度の腫れや浮腫みがあります。術後数日~1ヶ月位は、大きく口を開けたり、笑ったり、顔を洗う時などの際に、引きつれ感や違和感がある場合があります。また、内出血を起こすケースもまれにありますが、いずれも時間の経過とともに気にならなくなる程度です。 また、術後すぐでも、針を刺した箇所以外はメイクも可能です。翌日からは、針を刺した箇所もメイクが可能で、万が一内出血を起こした場合でも、ファンデーションやコンシーラーでカバーできる程度です。
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引き上げることにより表情が不自然になったりしませんか?
術後しばらくは多少引っ張られる感覚を感じる方もいらっしゃいますが、このフェイスリフトが原因で表情が崩れることや、不自然になるといったことが起こる可能性は低いと言えます。 一方で、すでに他院でフェイスリフトの施術をされている方の場合、顔面神経の位置が変わってしまい2度目・3度目の施術で顔面神経麻痺の症状が出る可能性があります。その場合は表情に違和感などが出るリスクがありますので、まずはカウンセリングにてご相談ください。