挿入するプロテーゼによってテープ固定又はギブス固定が必要になります。 通常は1週間の固定が必要になりますが、マスクなどでカバーすることができます。腫れが引けば人に分かることはほとんどありません。

当院のプロテーゼ（人工軟骨）は、シリコン又はゴアテックスを用いています。 いずれも医療材料として使われているものとして、一般の医療現場ではペースメーカー、人工血管、人工関節などに使われている素材です。長期にわたる使用でも耐久性・安定性ともに良い評価をされていて、よほど大きいプロテーゼを使用しない限り、安心な素材です。

その方に合わせてデザインしますので、高さは調整が可能です。当院では、仕上がりのイメージを画像シミュレーションでご希望の高さを確認していただけます。 プロテーゼはA.シリコンプロテーゼ B.ゴアテックス C.自家組織の３種類があります。 さらにAはＩ型、Ｌ型、オーダーメイドシリコンプロテーゼに分けられます。B.ゴアテックスは生体親和性が高く美容医療の他、脳や心臓の手術時の材料として使われている医療材料です。C.自分の筋膜や腱、真皮脂肪を用いることで人工物と比べて感染リスクが少ないという利点があります。

プロテーゼは皮膚の直下に入れるのではなく、鼻根部は骨膜の下に挿入しますので、しっかり固定されます。動くことはほとんどなく安定しますのでご安心ください。

プロテーゼは鼻の穴の内側からアプローチし、最も安定する鼻骨と骨膜の間に挿入することで美しい鼻筋へ導きます。そのため、外見から傷が見えることはありません。

過去にプロテーゼによる隆鼻術を受けた方で、その処置に不満がある方は当院で入れ替えが可能です。修正内容として多いのは、鼻筋が曲がっている、鼻の高さが思い通りでない、プロテーゼの存在が不自然で他人から見てわかってしまう、鼻がグラグラ動くなどです。

どちらの方法も、自然な鼻筋にすることが可能です。プロテーゼ挿入をご希望の場合、自然な柔らかさのものをご希望に合わせてデザインします。ヒアルロン酸注入は注射のため、腫れもほとんどなく気軽に受けて頂けます。ただし、ヒアルロン酸注入では、希望される高さや形によって難しい場合があります。カウンセリング時によくご相談ください。

プロテーゼは皮膚の直下に入れるのではなく、鼻骨の骨膜下に挿入しますので、ブラックライトで光ることはありません。

仕上がりのご希望を伺った上で、３Dシミュレーションを行い、ご希望の高さを確認していただけます。その上で数種類あるプロテーゼを選択あるいはオリジナルのプロテーゼをデザインします。こうなりたいというタレントやモデルの写真があればご持参ください。ご希望であれば、手術中にプロテーゼを挿入した状態で、鏡を見て高さを確認することも可能です。

手術は局所麻酔で行いますので痛みを感じず受けていただけます。ご希望の方には静脈麻酔を使用し、眠っている間に無痛の内に終了することも可能です。術後に強い痛みはなく、お渡しする鎮痛剤でカバーできる程度の方が殆どです（個人差があります）。

術後のプロテーゼの安定のために、また、腫れを早期に軽減するために2～3日間は肌色のテープ固定があります。腫れは目もとに出やすく、腫れが引くまではおよそ3～7日間をみていただければと思います（個人差があります）。