耳の形成術
耳の形成術に向いているタイプ
- ピアスホールを閉じたい
- ピアスで裂けてしまった耳を治したい
耳の形成術のポイント
ピアスホールの「穴を塞ぐ」、重いピアスによって裂けてしまった「耳たぶを整える」施術で、目立たなくすることが可能です。
ピアスホールは、ピアスを付けなくなった後は段々と穴が小さくなりますが、半年ほど経った後に残ったピアスホールは、それ以上小さくなりません。この施術は、表と裏の両方から縫合することで目立たなくすることが可能です。
裂けた耳たぶは、自然にくっついて元に戻ることはありませんので、形成施術が必要になります。裂けた状態によって施術法が異なりますが、目立たない自然な仕上がりへ導きます。
耳の形成術の詳細
ピアスホールを閉じる 穴の内側の皮膚を切除し、穴の皮膚を重ねるようにして表側と裏側の両方から縫い合わせて閉じます。
裂けた耳たぶを整える 裂けた状態によって3つの方法から最適な施術を選択します。
【直線法】
裂けた長さが短い場合に適用します。裂けた部分に沿って皮膚を薄くカットし、まっすぐに縫合します。
【Z法】
裂けた部分に沿って皮膚を薄くカットし、Z型にジグザグに縫合します。術後、ひきつれが生じにくい方法です。
【W法】
裂けた長さが長い場合に適用します。裂けた部分に沿って皮膚を薄くカットし、W型にジグザグに縫合します。術後、ひきつれが生じにくいことに加え、キレイに仕上がります。
医師コメント
ピアスの穴を閉じたい方へ
上野 佐知医師
上野 佐知医師
ピアスの穴を閉じたい場合や、耳たぶが裂けてしまった場合などに行う手術です。また、先天性の耳垂裂の場合も対象となります。
「昔のピアスの穴が閉じてしまった」というお話をよく聞きますが、実はピアスホールの皮膚が出来上がってしまった後は、自然に閉じることはありません。そのため、ピアスホールを閉じたい場合は手術が必要になってきます。
麻酔方法
- 局所麻酔
- 笑気麻酔
- 静脈麻酔
ダウンタイム・術後経過
ダウンタイム
※個人差があります。
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腫れ
約1~2週間程です。 内出血や感染症になった場合、腫れが長引くこともあります。
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内出血
細い血管が傷つくと皮下出血により、耳や首に内出血の跡ができますが約 2 週間で消失します。
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抜糸
1週間後
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入浴
シャワー浴は手術翌日から可能。術後2週間までは入浴はお控えください。
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傷跡
傷の赤みは数ヶ月かけて薄茶色(色素沈着)から白っぽい線へと変化し改善します。
手術後に起こりうるトラブル
※トラブルが生じた場合、適宜対応いたします。 手術後 4ヶ月間は腫れや炎症が残っているため、手術を行うと傷が汚くなる、癒着を強く起こして変形してしまう等、原則として手術に適していない時期です。調整を行う場合は 4ヶ月以降に判断し、調整を行わせていただくことをご了承ください。文中の「術後」の表記においては、初回手術を基準とさせていただきます。
- 感染(化膿する)
- 傷が開く
- 血が溜まる
- 中縫いの糸(皮膚の内部の組織を縫い合わせる糸)の露出
- 傷の痛み
- 壊死
- 変形の残存
- 傷の段差・凹み
- 傷の盛り上がり、ケロイドの瘢痕
- 喫煙について
- 喫煙は血液の循環を悪くする為、傷の治りが悪くなります。細菌がついて感染を引き起こす原因にもなります。 術前2 週間前~術後最低1 ヶ月は禁煙をお願い致します。
料金
※保険適用外の自由診療です。
耳の形成術 | ¥330,000 |
※価格は全て税込です。
耳の形成術のよくある質問
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耳の形成とはどういったことをするのですか?
ピアスホールの穴を塞いだり、裂けてしまったピアスの穴を綺麗に縫い直したり、あるいは耳の形「丸み」や「とがった部分」などを美しい耳の形に整える施術です。 患者様のご希望によって施術が異なるため、詳細はカウンセリングでお尋ねください。
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治療後にまた同じ箇所にピアスはできますか?
同じ箇所にはできません。少し離れた箇所でしたら可能です。
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腫れや痛みはありますか?
腫れについては、約1~2週間程度続きます。内出血や感染症になった場合、腫れが長引くこともあります。 痛みについては、局所麻酔 ・笑気麻酔 ・静脈麻酔など麻酔をかけますので、術中の痛みはありません。術後は痛み止めを処方しますのでそちらをお飲みいただきます。
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通院や入院は必要ですか?
抜糸のために1週間後に通院の必要があります。入院の必要はありません。
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洗顔や洗髪、入浴は当日から可能ですか?
手術翌日からシャワー浴でしたら可能です。術後2週間までは入浴はお控えください。
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傷跡は残りませんか?
ピアスホールを閉じる場合は、穴の内側の皮膚を切除し、穴の皮膚を重ねるようにして表側と裏側の両方から縫い合わせて閉じます。傷跡は殆ど目立ちません。 裂けた耳たぶを整える場合は、裂けた状態によって直線法、Z法、W法の3つの方法から最適な施術を選択します。特にW法は、術後ひきつれが生じにくいことに加え、キレイに仕上がります。 傷の赤みについては数ヶ月かけて薄茶色(色素沈着)から白っぽい線へと変化し改善します。