上眼瞼脂肪注入術
上眼瞼脂肪注入術に向いているタイプ
- 眼瞼の凹みに対してヒアルロン酸注入で良好な結果が出ている
- 眼瞼下垂症状が無い又は軽度(上眼瞼への注入の場合)
- 目のクマが目立つ
- 目がくぼんで老けて見える目元をふっくらさせたい
上眼瞼脂肪注入術のポイント
加齢により上まぶたがくぼんでいる目元は実際の年齢以上に老けた印象を与えがちです。
ご自身の脂肪を採取し、脂肪の塊を微小にしたものをカニューラを使って注入します。注入したところがかたまりにならないよう、あらゆる層にまんべんなく平均に注入することがポイントです。
脂肪はある程度吸収されますので、多めに注入します。そのため術後はまぶたが重たくむくんだような感じになりますが、徐々に自然な仕上がりになっていきます。
脂肪注入を行う際、最初は脂肪注入よりも柔らかいヒアルロン酸の注入からお勧めしています。その理由は、目の上に入れた時に一定数、重さや違和感が生じる場合があります。その際にヒアルロン酸の場合は元に戻すことができます。
ヒアルロン酸を注入して重さや違和感などのストレスがなければ、その後に脂肪注入を行います。
ヒアルロン酸やコラーゲン注入などは、時間の経過と共に体内に吸収されるため元の状態に戻ってしまいますが、脂肪注入の場合は、注入した部位の組織として生着します。生着した脂肪は一生涯生着し続けますので、ふっくらとハリのある自然な仕上がりへ導きます。
上眼瞼脂肪注入術の詳細
上まぶたのくぼみにご自身の脂肪を注入して改善する手術です。腋やお腹などの脂肪を採取し、専用の器械を使って細かく注入し、くぼみを改善します。
※イラストはイメージです。※効果には個人差がございます。脂肪は塊として採取するため、脂肪細胞を傷つけることがありません。そのため、術後の脂肪の吸収が少なくなるため、改善効果が実感できます。ただし、脂肪を移植するには、まぶたの皮膚を切開する必要があります。
目の開きが悪い方には同時に眼瞼下垂の修正をお勧めします。
医師コメント
上眼瞼脂肪注入術
上野 佐知医師
上野 佐知医師
この施術は、加齢によって目の上に凹みが出てしまった方が適応です。凹みが出てしまう原因はいくつかあります。眼は眼窩脂肪で包まれていますが、加齢によって目の下の靭帯が緩んでくると目袋ができるようになり、重力で下がってくる分目の上に凹みが生じます。もう一つの原因は、眼瞼下垂(上まぶたの垂れ下がり)になると目を開ける筋肉が上に引き込まれるようになるせいで、目の上の脂肪が一緒に引き込まれて窪みが生じるケースです。
眼瞼下垂が原因で目が窪んでいる場合は、眼瞼下垂の手術で改善することが可能です。
目の下の靭帯が緩んだことが原因の場合は、まずは柔らかいヒアルロン酸で窪んだ部分を補うことがおすすめしています。そのヒアルロン酸注入の結果にご満足いただいている方には「脂肪注入」がおすすめです。
当院では、いきなり脂肪注入をせず、まずはヒアルロン酸注入をおすすめする理由は、注入後に違和感を感じる方がいらっしゃるためです。ヒアルロン酸は、分解注射で容易に除去することが可能なため、患者様へのリスクを軽減することを配慮しています。
麻酔方法
- 局所麻酔
- 笑気ガス麻酔
- 静脈麻酔+ラリンゲルマスク麻酔
- 全身麻酔
ダウンタイム・術後経過
ダウンタイム
※個人差があります。
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腫れ
約7~10 日間 朝晩にムクミを感じたり、目やにが増えたりします。 内出血や感染症になった場合、腫れが長引く事があります。
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内出血
注射針が当たるか手術操作によって細かい血管が傷つくと、皮膚の下で出血し、紫色になりますが、1~2 週間で消失します。上眼瞼から目の周り、脂肪採取部周囲に出る可能性があります。 また、白目に内出血が出現すると白目の一部が赤く見えますが、こちらも1~2 週間で消失します。
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抜糸
5~7 日目 (二重のライン上と脂肪採取部についている黒い糸を抜糸します。)
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コンタクト
当日から可能ですが、ゴロゴロと違和感があるときは中止して下さい。
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メイク
アイメイクは抜糸の翌日から可能です。その他の部分は翌日から可能です。
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通院
7 日目
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完成
約3~4 ヶ月
ダウンタイム後の経過
※手術後は腫れやむくみがあり、ご希望と異なると感じることがありますが、しばらくお待ち頂くことでご希望通りに落ち着きますのでご安心ください。
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まぶた
・腫れやムクミにより 一時的に厚ぼったさや違和感を覚えることがあります。また、一時的に目を開けづらく感じことがあります。
・自己組織の移植となりますので、移植した脂肪は4ヶ月の間に、若干の吸収が起こります。 -
傷跡
傷の赤みは数ヶ月かけて薄茶色(色素沈着)から白っぽい線へと変化し改善します。
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加齢による変化
手術後も、まぶたが痩せるなどの加齢による変化は引き続き起こります。
手術後に起こりうるトラブル
※トラブルが生じた場合、適宜対応いたします。
- 膨らみ過ぎたと感じる
- 膨らみが物足りない
- 上まぶたの膨らみの左右差
- 希望の二重幅と異なる
- 二重幅の左右差
- 二重の食い込みが深すぎる
- 目が開きにくい
- 脂肪採取部の傷跡が気になる
- 中縫いの糸が出てくる
- 凹凸が残る
- 感染(化膿する)
- 血が溜まる
- 傷が開く
- 白目や角膜の損傷
- 眼球の火傷
- 喫煙について
- 喫煙は血液の循環を悪くする為、傷の治りが悪くなります。細菌がついて感染を引き起こす原因にもなります。 術前2 週間前~術後最低1 ヶ月は禁煙をお願い致します。
料金
※保険適用外の自由診療です。
上眼瞼脂肪注入術 | ¥330,000 |
※価格は全て税込です。
上眼瞼脂肪注入術のよくある質問
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脂肪注入の脂肪はどこから取りますか?
取り出す箇所は、腹部や太もも、二の腕などお選びいただけます。多いのは、お腹や太もも、二の腕です。片側1~4cc程度の脂肪注入でくぼみが緩和されるため、注入する脂肪の量は全部で10cc程度です(吸引します)。この程度の量ですので、痩せている方でもほぼ問題はないと思います。 かなり痩せている方で、万が一脂肪が取れないという場合は、ヒアルロン酸注入をお勧めします。
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どういう場合に脂肪移植が向いていますか?
以下の場合は脂肪移植が向いていると言われています。 ・上まぶたの皮膚が薄すぎない方 ・くぼみが強くて二重にできない (あらかじめ脂肪を注入し、ふっくらさせた上で二重の手術を行います。) ・下まぶたのくぼみが“くま”のように見える
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まぶたに傷跡はつきませんか?
極細の注入針で脂肪を移植するため傷がつく可能性は低いです。
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脂肪を移植することによりデコボコになることはありませんか?
上まぶたの眼輪筋下に極細注入針を使用して移植するため、バランスよく適量の脂肪が入れられます。デコボコの原因として考えられるのは、眼輪筋上に脂肪を注入した場合です。 当院では、極細注入針を使う為、デコボコになる可能性が低いです。傷跡の心配もほとんどなく、なめらかで自然な仕上がりとなります。
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脂肪注入は繰り返しする必要はありますか?
採取した脂肪の一般的な生存率は約80%といわれていますが、当院の脂肪吸引はダイオードレーザーを使用しているため、生存率は95%以上に進化しました。そのため注入後の定着率がより高まります。 さらに、吸収される量を見越して多めに注入しますので、ほぼ1回でご満足頂けると思います。
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生着しなかった脂肪はどうなりますか?
生着しなかった脂肪は、血管内に再吸収され尿や便となり体外に排泄されます。副作用等の可能性は低いと思われますのでご安心ください。
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術後に腫れることはありますか?
術後の腫れは、個人差によりますがおよそ5~7日間です。
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痛みはどのくらいですか?
極細の注射針を使用して局所麻酔を行いますので、施術中は痛みをほとんど感じません。 特に痛みに敏感な方には、静脈麻酔も選択できます。その場合は眠っている間に終了します。 術後に強い痛みを感じる方はほとんどいらっしゃいませんが、お渡しする鎮痛剤で十分ご対応していただける程度の方がほとんどです。
目の施術例
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埋没法
- 全切開法
- 重瞼修正術(二重幅を広げる/切開法)
- 重瞼修正術(二重幅を広げる/埋没法)
- 重瞼修正術(幅を狭める)
- 涙袋形成術
- 眼瞼下垂 挙筋腱膜前転法
- 眼瞼下垂 筋膜移植術
- 目力アップクイック法(眼瞼下垂 ミュラー…
- グラマラスライン 結膜側
- グラマラスライン 皮膚側
- 目頭切開術
- 目尻切開術
- 目尻外角靭帯移動術
- 前額部 ミニリフト
- 上眼瞼リフト術(眉下切開)
- 上眼瞼 ROOF 切除術
- ブローリフト術
- 上眼瞼脱脂術
- 下眼瞼脱脂術
- ベビーコラーゲン(ヒューマラジェン)
- 下眼瞼切開術
- 蒙古襞形成術
- 埋没糸抜去術
- 睫毛内反手術
- 頬ヒアルロン酸注入 -ドールチーク-
- エクスパレル
- 糸による眼瞼下垂手術の糸抜去
- 全切開法