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鼻翼縮小術の効果
鼻翼縮小術の効果について私はこれまでの患者さんをもとに検証し学会等で発表してきました。
この記事を通して3つのことをお伝えできればと思っています。
①張り出しの強い鼻翼を縮小すると鼻翼基部(小鼻の付け根)が挙上するため、鼻の穴が見えにくくなる。
以前の美容外科の常識では、鼻翼縮小術を行うと鼻翼基部(小鼻の付け根)が引き下がる、と考えられていましたが、調べてみた結果、引き下がるのは20%のみでそれ以外は変わらないか挙上するほうがはるかに多かったのです。
鼻翼縮小術を行った後の小鼻の形を手術前に予測することは非常に困難だったのですが、この事実により、ある程度の術後の予測ができるようになりました。
もう少しこまかく言えば、小鼻の張り出しが強いタイプは術後に鼻翼基部が上がるのです。
②鼻翼縮小術により小鼻の付け根の位置が上がると、わずかに鼻先が下向きにローテーションする。
ほんのわずかなことですが、鼻翼の張り出しが強いタイプに鼻翼縮小術を行うと鼻翼基部が上がり鼻尖が下がるため、鼻翼縮小術単独でも鼻の穴が目立たなくなる場合があるといえます。目立たなくなる場合とは「鼻翼の張り出しが強いタイプ」です。
ほんの少し鼻先が上がっているくらいの方は余計な手術を追加しなくて良い場合がある可能性があります。
③カーブが乱れないようなデザインをすると鼻の穴が自然に見える。
小鼻の手術で最も大切なのは鼻の穴が自然に見えることに尽きます。
鼻翼のカーブが自然なラインになるように内側と外側で無理なく組織を切除して自然な鼻の穴のカーブを作ります。どちらか片方のみで切除を行うと不自然な形になる可能性があります。
図の赤矢印のようにならないようにデザインを慎重に行います。
どのような手術が適用なのか、どんなデザインになるのかと気になることはカウンセリングの際に詳しくお伺いいたしますのでご安心ください。