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シリコンプロテーゼとゴアテックス どちらが良いの?②
続いてゴアテックスについて説明します。
以前の記事はこちら シリコンプロテーゼとゴアテックス どちらが良いの?①
プロテーゼはシリコンしか選べないと思っている方も居られるかと思いますので、まずはゴアテックスについて分かりやすく説明します。
ゴアテックスは触った感じ、昔ながらの板状のガムのような硬さの白い素材で、目に見えない、触っても分からないとても小さな穴が無数に開いています。この穴のおかげで鼻の骨にピタッと合うフィット感が得られます。
またシリコンのように異物の周りにはっきりとしたカプセル(シリコンを包む膜)が出来にくく、いかにもな感じの鼻筋が浮き出にくいという特徴があります。
ゴアテックスは心臓や脳の手術でも使用されている医療材料でもあります。
一方で欠点もあります。
シリコンのように細くて真っ直ぐなラインを出すことが難しく、ある程度の経験が必要です。
しかし逆のことを言えば、ゴアテックスはストレートな鼻にもマイルドな鷲鼻にも韓流の少し反った鼻にすることも出来ます。
ゴアテックスを眉間に入れることでアバターのように長く不自然な鼻になることは無く、彫りを出すことができます。
眉間に入れるとアバターになると思われている方が多いですが、それは間違いです。
ゴアテックスの角がプロテーゼを入れる際に折れ曲がったりずれる事がある為、慣れない医師にはやはり難しい素材です。
また巷では、『ゴアテックスは抜けない』という噂がありますが、全く問題無く抜けます。
さらにゴアテックスはシリコンと比較して細工しやすく、細かな調製がしやすいというメリットもあります。
ここまで書くともはやゴアテックスの方が良いような流れですが、シリコンよりもわずかに感染率が高い(シリコン2%、ゴアテックス3%)というデータもあります。ここで一度、ご自身の鼻の特徴を知る必要があります。
眉間から鼻先にかけて、右手の親指と人差し指で両側から挟むように少し強めに触ってみてください。
鼻の骨が膨らんでいるところがあったり、急に細くなっているところがあったりすると思います。
ゴアテックスの最大の利点はこの自然な輪郭を邪魔しないところと微調整がしやすいところだと言えます。
次回はオーダーメイドシリコンについてお話します。