鼻整形における耳介軟骨採取MAP

鼻整形の手術では、より自然で美しい仕上がりを目指すために、プロテーゼを使用する場合と、自家組織(耳介軟骨や肋軟骨)を利用する場合があります。どちらが適しているかは、患者さまのお悩みや希望、そして医師の考え方によって異なります。 当院では、まず患者さまのお話を丁寧にヒアリングし、プロテーゼ・自家組織の両方の選択肢をご説明したうえで、一人ひとりに合った方法をご提案しています。 特にプロテーゼについては、オーダーメイドで作成するため、より自然で希望に近い形状に仕上げられるメリットがあります。
一方で、自家組織を利用する場合、とりわけ耳の軟骨(耳介軟骨)は鼻先を自然に整えるうえで非常に有用です。本コラムでは、その耳介軟骨の採取方法や注意点、そして気になる傷あとについて詳しく解説していきます。
鼻整形で使用する軟骨の種類
鼻の整形手術では、移植に使用する軟骨として主に以下の3種類が用いられます。
1. 肋軟骨
2. 鼻中隔軟骨
3. 耳介軟骨
この中でも、鼻尖形成(鼻先を細く整える手術)や鼻中隔延長(鼻先を前方へ支える手術)でよく使用されるのが耳介軟骨です。耳介軟骨は柔らかく適度な弾力を持つため、鼻先の繊細な形づくりに向いている素材といえます。
耳介軟骨採取MAP

耳介フレーム:これを壊さなければ耳介は変形しない。
耳甲介舟:長い軟骨が欲しい時に採取する部位
耳甲介腔:幅広い軟骨がほしい時に採取する部位
耳介軟骨を採取する際の注意点
耳介軟骨を採取する際に最も注意しなければならないのは、耳の形が変形しないようにすることです。耳にはフレーム(支持構造)があり、このフレームを壊してしまうと、耳の輪郭が不自然に曲がったり凹んだりしてしまうことがあります。正しい知識と技術をもって採取すれば、外見上ほとんど変化がわからない状態で軟骨を利用することができます。

また、必要とされる軟骨の量によって採取部位も変わります。比較的少量で良い場合は、耳の前方にある「耳珠(じじゅ)」から採取することも可能です。ただし、耳珠から軟骨を取ると、イヤホンの装着感に違和感が出るケースがあるため、日常生活への影響も踏まえて判断が必要になります。
不適切な採取によるリスク
残念ながら、中には耳介フレームを無視して軟骨を採取され、耳が変形してしまった方を見かけることもあります。耳は顔の側面にあり目立つ部位ですので、一度変形してしまうと修正は容易ではありません。鼻の仕上がりだけでなく、耳の見た目を守ることも同じくらい大切です。
耳介軟骨採取の傷あと
「耳介軟骨を取ったあとの傷跡は目立たないの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。実際の経過を見ていただくとわかるように、当院では、形成外科専門医による丁寧な縫合を行うことで、傷跡は時間の経過とともにほとんど目立たなくなります。採取部位も耳の後ろ側など、外から見えにくい位置を選ぶため、日常生活で気付かれることはほとんどありません。

安心して任せられるクリニックを選ぶために
耳介軟骨は、鼻整形において自然で美しい仕上がりをつくるための重要な材料です。しかし同時に、採取の方法や縫合の仕上げによって、耳の形態や傷跡に差が出る部分でもあります。
鼻先の仕上がりだけでなく、耳の美しさと機能を守ることに配慮してくれるクリニックを選ぶことが、長期的に満足できる結果につながります。経験豊富な形成外科専門医であれば、必要な軟骨を確保しながら耳介の形態を保ち、傷跡も自然に仕上げることが可能です。
◆既に他院での耳介軟骨採取でトラブルが起きている場合はセカンドオピニオンサービス「美容整形ER」をご利用ください。
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