ヒアルロン酸注入講師 上野医師が解説│顔全体のバランスを整える、額・こめかみ治療

上野医師による額・こめかみ治療について、前回のコラム(そのヒアルロン酸注入、本当に安全?額・こめかみ治療で失敗しないために知るべき医師選びの重要性)では、注入のリスクや医師選びの重要性について解説しました。
今回は、注入時に重視しているポイントやデザインについて、より実践的な視点から詳しくお伝えしていきます。
※本記事は、美容外科学会(JSAS)認定の医療従事者向け教育機関であるAMAの理事を務めており、東京院院長の上野佐知医師が監修しております。
2025年5月28~30日に行われた「第113回日本美容外科学会」のシンポジウムでの登壇内容を元に解説いたします。
全体バランスを考えたデザイン
“名わき役としての額”をつくる

額は顔の中で最も広いパーツのひとつですが、主張しすぎると不自然になり、逆に平坦すぎても顔の立体感を損ないます。 そのため上野医師は、額のデザインを考える際、必ず目・鼻・口・頬など“顔全体のバランス”から設計を始めます。 額そのものを際立たせるのではなく、
他のパーツがより美しく見えるように“名わき役”として働く額をつくる
これが治療の根本的な考え方です。
額の丸みが自然に溶け込むことで、正面・横顔ともに「ぱっと見た時の印象」が柔らかくなり、顔全体の雰囲気が洗練されていきます。
額注入の基本設計

「前頭筋下」層への注入
額のヒアルロン酸注入では、「前頭筋下(ぜんとうきんか)」という額の筋肉(前頭筋)のすぐ下にある、薄いすき間のような層への注入が最も適しているとされています。

ヒアルロン酸注入では、この“すき間”のような層がとても優秀で、
・表情の動きに馴染みやすい
・表面がデコボコしにくい
・ヒアルロン酸が均一に広がり、自然な丸みが生まれる
といった特徴があり、最も安定したデザインが可能です。
ヒアルロン酸がふんわりきれいに広がってくれる、安全で安定したスペース
というイメージです。
硬すぎるヒアルロン酸は不自然な丸さの原因になるため、柔らかく自然に広がるタイプのヒアルロン酸製剤を中心に選びます。
こめかみ注入の基本設計

こめかみのヒアルロン酸注入は、お悩みに合わせて、「皮下」「筋膜間」「骨膜上」の3つの層を使い分けています。

それぞれの層には得意分野があり、どこに入れるかで仕上がりが大きく変わります。
お悩み①血管が青く浮き出て目立つ
こめかみは青く透けて見える血管(皮静脈)が目立ちやすい場所。青く浮き出た血管は、老けた印象を与えたり、顔色を悪く見せる原因にもなります。
その場合は、皮膚のすぐ下にある浅い層(皮下)に注入します。
皮下への注入は、少量でも変化が出やすい反面、皮膚が薄い方では凹凸が生じやすいため、柔らかく馴染みやすい製剤を選択します。
お悩み②若々しい印象になりたい
こめかみにふっくらと丸みがあると、若々しい印象を与えます。ボリュームを出して丸みを作る場合には、筋膜間へ注入します。
筋膜間の層は、多めに注入しても凸凹が出にくく、安定した仕上がりが得られやすい層です。
この層は安定性が高いため、柔らかい製剤~やや硬めの製剤まで幅広く選択できます。
お悩み③こめかみが元々深く凹んでいる
こめかみが元々大きく凹んでいる場合、骨膜上へ注入し、しっかりと土台を持ち上げるように高さを出します。
深い層であるため表面に凹凸が伝わりにくい一方で、注入量が多すぎるとバッカルファット(頬の深い層にある脂肪)側へ流れて将来の頬のたるみや法令線の原因になるリスクがあるため、最も硬く、元に戻ろうとする力が強い性質のあるヒアルロン酸を選ぶのがポイントです。
額・こめかみ注入のポイント
自然な高さと丸みをつくる
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額を横から見ると、「前頭結節(おでこの上の方の丸み)」と「眉弓(眉の上の骨の出っぱり)」による2つの突出が確認できます。この2点を“緩やかな直線”でつなげることが横から見た額デザインのポイントです。
額の中央だけが強く盛り上がると、いわゆる「コブダイ」のような不自然な丸みになってしまいます。そのため注入量や製剤の広がり方を考慮しながら、“どこを出さないか”を見極めることが大切です。
外側を膨らませすぎない
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正面から額を見て、「前頭結節を結んだラインを上辺とする台形」を作るイメージでデザインします。
台形の外側を膨らませすぎると、
・頭が大きく見える
・顔の横幅が広く見える
といった問題が起こります。
そのため、なるべくヒアルロン酸が横方向へ流れないようにデザインします。
症例紹介
》 症例を詳しく見る
最後に
額・こめかみの治療は、
・解剖学の理解
・どの層に注入するか
・製剤の選択
・量の調整
この4つの要素が揃うことで、初めて美しく仕上がる部位です。
層による広がり方の違い、製剤の硬さ、注入量の細かなコントロールを組み合わせることで、額の丸みは他のパーツと自然に調和し、洗練された表情をつくります。 “名わき役としての額”をつくることで、顔全体の印象が静かに、しかし確実に引き立つ。それが上野医師の考える額・こめかみ治療の本質です。
「自然で美しい額にしたい」「横顔をより洗練させたい」 そんな方は、ぜひ一度カウンセリングでご相談ください。
一人ひとりに合わせたデザインで、理想の額へと導くお手伝いをいたします。
学会活動について
ビスポーククリニックの医師陣は国内外の数々の学会で発表を行っております。
また室孝明医師・上野佐知医師は美容外科学会(JSAS)認定の医療従事者向け教育機関であるAMAの理事を務めており、国内でも指導者的な立ち位置にあります。
学会発表や解剖セミナーへの参加を通じて、新たなリスクや改善策を共有し、安全の基準を更新し続ける姿勢を大切にしています。
AMA(Aesthetic Medical Academy)は解剖×技術で安全な美容医療の確立を目指して設立された、美容外科学会(JSAS)認定の医療従事者向け教育機関。

他院で叶わなかった理想を、私たちが追求します。
ビスポーククリニックに訪れる患者様の約6割が他院・他国の美容整形手術の修正です。
「以前の施術に納得できなかった」というご相談も多く寄せられます。
だからこそ、私たちはお一人おひとりの声に丁寧に向き合い、すでに一度手術を受けている場合でも、
構造を見極めた上で、ご希望に近づけるための修正施術をご提案しています。
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